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■ 大事な大事な脆いガラス
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私が大事にしていたものを
どうして壊してしまうの

なんて
勝手なことは云えない

だって、相手も
人間だからね

それぞれの人が大切にしている脆い脆いガラスを
他の色んな人が簡単に壊して行く
壊した人にとってはあまりにも脆くて
きっと壊した事も判らないんだろうね

脆いから大切にするんだよ
でもその保護さえも、時としては意味を成さない

ガラスが割れたら
もう守るも何も無い
身体に無数に刺さるガラスの破片が
じくじくと傷口の中で疼くのを
ただひたすら感じるだけ

騙されたような情けないような
泣きたいような気持ちのまま
ガラスの破片を一人で抜く
でもなかなか取れなくて
傷口は広がるばかり
もう
入り込んじゃったよ

痛みは消えても
己の肉に入り込んだガラスの破片に
なんとも云えないものを感じて
常に気になりながら
過ごすんだ

壊した人と会うたびに
その破片をふと
思い出して
また、すっきりしない感じが蘇る

壊した人には警戒するようになるよ
でも本当は警戒なんかしたくなかったよ
ガラスを持っていても大丈夫だと思ってたんだ
傍にいても大丈夫だと思ってたんだ
そう思わせてほしかった


でも、キミはモノじゃなかったんだよね
だから壊れて当たり前だったんだ

そして私は
それでも傍に居たかったんだ

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music by 「遠来未来