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■ 心は儚い?
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『形あるものは全て消えていく。
だから、形さえもたない人の心は儚いものである』
という記述を見つけて。
ああ、たしかに人の心って儚いかも
と
思う自分がいる。
この世が一定不変であることはなくて、
そこには常に流れがあって、
うつろい変わりゆくものの中に私達の心がある。
流れの中の小石はころころと流されていく。
どこか新しいところに出れるかもしれない先を、ほんとは目指して。
うつろいゆく人の心を止めることは出来なくて
それは豊かな河の流れを止めようとして柳の枝をさすようなもので。
だからといってそれで加速させることもできず
ああ。
でも人の心って儚いだけだろうか。
そんな『心』に絶対の拠り所を置いたり
またそんな『心』で包んであげたり
なにかをその『心』でただひたすらに求めたり
『心』って
結構しっかりしてるものなんじゃないだろうか。
ただ頼りないだけじゃなくって
いや、ただ頼りないだけじゃないって
思いたい自分がいる。
そもそも、形が無いっていうんだったら
消えようがないじゃないか。
形をもたないからこそ。
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