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■ 衝動の正体
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たとえば お父さんの背中が小さく見えたとき
たとえば だいじな人が一人でいることを考えたとき
たとえば 一人で何かに必死に耐えてる人を見てしまったとき
たとえば どうしようもなく 助けを叫んでる声を 聞いてしまったとき
どうしてこんなに泣きたくなるんだろうか
どうしてこんなに胸が締め付けられるんだろうか
駆け寄っていってもいいですか
そしてあなたは一人じゃないんだよって云いたいのに
そんなふうに一人で居ないでって云いたいのに
「そう」だと思ってたのは案外自分だけだったりして
むしろそれを求めてるのが自分の方だったりして
ああ、と苦笑することがある
思わず駆け寄りたくなるような私の衝動は、
自分にこそ向けるべきだったのかもしれない
あなたの、わたしの、こころは、
ひとりぼっちで助けを求めていませんか
ひとりのあなたは ひとりだから 埋もれているよ
どうか、こわさないように、探し出してやって
だいじなものだから
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